ウィンブルドン紀行

 皆様こんにちは。
2018年7月7日から夏休みを取りまして、ロンドン郊外ウィンブルドンのセンターコートへ。
セミファイナル2日間を観戦してきましたが、その報告です。

聖地ウィンブルドンは、想像していた以上に素晴らしい佇まいで、中を散策しているだけでも癒されます。
広大なセンターコートの外周は、各階とも全周が花で飾られています。それもちゃんとウィンブルドンカラーです。 ウィンブルドン

敷地内全体がとにかくすごい量のウィンブルドンカラーの、しかも非常にうまくデザインされた、たくさんの花で満ちあふれていました。
今年は150周年記念イベントがあるので、特に力が入ってるようです。
世界各国から12のテニスクラブが150周年記念セレモニーに招待されてますが、アジアで唯一、我らがグラスコート佐賀テニスクラブが式典に招かれました。栄誉に思います。
私達夫婦がセンターコートに行けたのも、ウィンブルドンが佐賀のクラブに、数人ならチケットを手配しますよ、と声をかけてくれたお蔭です。



そんなんで、我々も目一杯です、ウィンブルドンカラーの着物で決めて行って、スタッフの方達にとても喜んでもらえました。 ウィンブルドン02

センターコートです。この角度から見る席で、右手の方にロイヤルボックスがあります。
涼しい日陰で、しかも順光でコートが見える、とてもいい席を用意してくれていました。 センターコート アップで数回テレビカメラに撮られましたが、どうも日本では放映はされなかったようです。
このアングルから実際に観ると、テレビで縦方向から試合を観るのとは全く違って、すごいスピードのしかもネットすれすれのボールでの、まったくの格闘技でした。
男子も女子もこれ以上強くは打ちようがないという、シバキ合いをしておりました。

さて、男子シングルス セミファイナルのコイントス。この時はまさかそんな事になるとは、まったく夢にも・・・
ケビン・アンダーソンvsジョン・イスナー ケビン・アンダーソンvsジョン・イスナーの試合は、このあととんでもない闘いを繰り広げます。

アンダーソン 7:6, 6:7, 6:7, 6:4,そして最終第5セットはタイブレークがなく、キープ合戦ののち、 最終セット49ゲーム目にブレイクしたアンダーソンが26:24で勝ちました。総ゲーム数は99ゲーム。

死闘を制したアンダーソンには、無論全員がスタンディング オベーションです。 スタンディングオベーション ウィンブルドンの歴史に残るすごいマッチを目の当たりにすると言う、非常な幸運に恵まれました。


彼らの体力と気力は人間離れしており、アンダーソンはその2日前もフェデラーとの試合で第5セット13:11で勝っているし、その前の試合もフルセットをしています。
因みにこの試合はウィンブルドン大会史上第2位の長時間、6時間36分でした。
ウィンブルドンで一番長かった試合は3日がかり、11時間5分での決着です。最後のディサイディングセットは70:68でした。この試合のことは、昔新聞で見た記憶があります。
そして試合が行われた18番コートには、記念碑が残っているそうですが、この試合を制したのは、なんと今日の敗者ジョン・イスナーでした。
彼は優勝で残さず、長い試合記録でウィンブルドンにその名を残しました。

6時間以上硬い椅子に座ってましたが、あまりのど迫力で、私のお尻や腰も、痛むのをコロッと忘れてたみたいです。

この試合を観て、世界のトップレベルの選手になるには、とんでもないフィジカル面での強さがまずは要求されて、次にメンタル面の強靭さ、これが絶対必要条件です。
そしてその上にテニスのスーパーテクニックが加わった人達しか、トップクラスになれないのだなと思いましたね。

私の腰やお尻も、世界トップクラスであることが判りました。

富士山  これも中々迫力のある夏富士を見ながら帰って来ましたが、飛行機を降りた途端にこの暑さ、旅行の疲れもあっていっぺんにバテバテになってます。
イギリスの塩味の濃い料理にも、二人とも参っておりました。
日本に帰って、美味しく優しい味わいのお魚を食べて、夫婦して思わず涙ぐんだ事です。


スーパーテニスを見て、これからの我々のテニスも変わります。
たかがテニスです、目一杯シバキましょう・・・入る入らんは別にして。